2011/09/21

Fender Japan ST72-65

’82年 フェンダー・ジャパンが設立された時には驚いた。
え? Fenderロゴのギターが10万円以下で買えるの?
しかし神田商会扱いだったし、どうせグレコのロゴを変えただけだろうな、
と大して興味が涌かなかった。

2年ほど経過した’84年、
その頃ロッキング・ア~ム3兄弟でグニョグニョ悦に入っていた訳であったが、
ふと立ち寄った楽器店で何となく手にしたのがコレ、
定価6.5万のラージヘッド’72年モデル、
スキャロップドではないがR・ブラックモアそっくりさんなストラトであった。

間近で見ると、やっぱり~、Fender(USA)とは全然違うじゃ~ん!

貧乏大学生ではあったが、
本物を所持する裕福で御曹司な軽音部員が何人も居た為、
弾かせてもらったりイジらせてもらったりしたことはある。
その程度の目から見ても似て非なるモノなのは明らかだった。

まずボディー形状が全く違う。
当時のFenderは生産効率重視の為、
ボディーの面取りが極力少なく、コンターも浅く、つまり角張っているのだ。
それに比べそのジャパンはまるで60年代のようにコンターが深く、
ボディーの面取りも多かった。

次にフレット。
その細くて低いフレットは日本製コピー・モデル定番で、
こりゃすぐに磨り減りペッタンコになっちまうよ~的な残念な物であった。

またパーツ類も日本製のミリ規格、
唯一の売りなUSA製リアPUもフロント・センターの形状と違う為、
かえって日本製パーツの貧弱さを目立たせる結果となっていた。

結論 : 予想通りグレコにFenderロゴを張っただけのシロモノでした。

で…
そんな残念賞なストラトを何故に所有しているかって?…

…、貧乏人ほどブランドロゴに憧れるんだよな。

しかし、コレ(JVシリアル・フジゲン製?)が
二十数年後に中古価格高騰とは当時夢にも思わなかった。
世の中何が起こるか分からんね。

ま、ジャンボ・フレットに打ち直したりサーキットを弄ったり、
自前改造しまくりなので何の価値も残って無いのだが…。